浮き沈みの激しいIT業界で、多くのIT企業が現れては消えて行きました。
世界第2のコンピューターメーカーと言われたDEC社。世界一のパソコンメーカーと言われたコンパック社。現在、世界中で使われているJAVA技術を生んだ世界一のワークステーションメーカーと言われたサン・マイクロシステムズ。
これらの超一流企業は、全て業績不振により市場から消えました。
これらの企業が競争力を失う過程は、ハーバードのクレイトン・クリステンセン教授の著書「イノベーションのジレンマ」などの一連の著書にある破壊的イノベーションの普及で理解できるかと思います。
しかし、そうした中で、IBMだけが90年初頭の不振を乗り越えて現在もIT業界で存在感を発揮しています。
なぜ、技術革新が激しい業界で生き残れているのでしょうか。
一方、御社の戦略は、永続して成長できる経営戦略(事業戦略)・技術戦略になっていますか。
気付かないうちに、没落して市場から消える戦略になっていませんか。
当社の代表は、日本IBMと米IBM、および米IBMが買収した米ロルム社、米ロータス社、米Tivoli社の研究所にて、10年以上研究開発業務に関わり、IT企業の興亡を内部から見てきました。また、その後10年に渡り多くの日本企業の経営戦略・技術戦略の策定に関わり、日本企業の戦略の考え方の良い点・悪い点も目の当たりにしてきました。
「永続して成長できる戦略か? 没落する戦略か?」
この技術戦略の策定のご支援は、上記の問いかけに応える独自のご支援になります。なお、当サービスの考え方はきっと御社の戦略策定に役に立つと思います。
直近でご依頼の予定がなくても、ぜひ、以下のご説明をご一読ください。
御社は、進むべき技術の方向が明確になっていますか? 御社に明確な技術戦略(はございますか?
多くの企業は、これらの問いに対して、かろうじて「YES」とご回答されます。しかし、「その内容に自信がございますか?」とお聞きすると、皆様「NO」とお応えになります。
これは、一体どういう事でしょうか。
当社には、その理由が分かります。
なぜ、現在お手元にある技術戦略に自信が持てないのでしょうか。
それは、自社では制御できない未来(技術トレンド・ビジネス環境など)の予測に戦略が依存しているからです。そのため、前提となる予測が外れると戦略は成り立ちません。つまり、戦略が希望的前提条件に基づいた「博打」になっているのです。しかし、未来のことは誰にもわかりません。これでは、戦略に自信が持てるはずはありません。
戦略とは、自社の目的・ビジョンを達成するためのものですが、前提条件に大きく依存する博打になっては意味がありません。本来の技術戦略・ビジネス戦略は、未来がどのように転んだとしても目的を達成する(少なくとも生き残る)術を与えてくれるものでなければなりません。
しかし、技術トレンド・ビジネス環境を予測し、目的を達成する戦略を描くこと。更に、予想外のリスクに対処できる戦略を描くことは、それほど容易ではありません。なぜなら、この両立のためには、ビジネス戦略の理解だけでなく、技術戦略に対する特別な理解が必要になるからです。
ビジネス戦略とその実現を補完する技術戦略。これらの戦略において「選択」と「集中」は非常に重要な考え方です。しかし、この考え方の運用には、もうひとつセットになる考え方が必要です。それは、選択した市場・技術がトレンドから外れるリスクへの対処です。
当たり前ですが、選択し集中した市場や技術がトレンドから外れることもあります。この「外した時のリスク管理」が戦略策定では非常に重要になります。
はっきり言いましょう。
ほとんどの日本企業の戦略には、この戦略の前提が外れた時の戦略(準備)がありません。なぜなら、市場や技術の選択など大きな戦略の決断は役員が行います。そのため、戦略の修正が、決断をした役員の個人的な批判とリンクして考えられてしまうからです。
修正できない「選択」と「集中」の戦略は、博打です。遠からずそのような企業は市場から消えます。これは、没落し消える企業の戦略の一例です。このように、多くの企業の戦略には、地雷がちりばめられています。
もう一度ご確認ください。 御社の戦略は大丈夫でしょうか。
冒頭でもお話しましたが、この浮き沈みが激しいIT業界で、IBMを含めて多くのIT企業が、急成長と没落を経験しました。結果として、IBMだけが90年初頭の不振を乗り越えて、現在もIT業界で存在感を発揮しています。
これは、外から見るとIBMが優れたビジネス戦略・技術戦略を持っていたからだと見えるでしょう。
しかし、内部から見た視点では、全く違います。むしろほとんどの戦略が失敗だったと言っても良いくらいです。社運をかけた大型プロプロジェクト(Windowsに対抗しようとしたOS/2の開発、インテル社に対抗しようとしたパワーPCの開発)など、挑戦的な多くの戦略は大失敗に終わっています。
しかし、IBMは現在も超一流企業として君臨しています。 これは、一体どうしてでしょうか?
もちろん、これは偶然ではありません。愚かな戦略に合わせて、優れた戦略も存在したからです。ただし、その戦略は単純なビジネス戦略・技術戦略におさまるものではありません。
当社の代表は、IBMの技術者として、90年初頭のIBMの没落からその後の復活に現場で関わりました。そして、生き残るためのビジネス戦略・技術戦略を身をもって体験致しました。その後、戦略系コンサルの業界に転身し、日本企業の戦略策定をご支援する立場になりました。
しかし、そこで見たのは戦略に対する日本企業の考え方の稚拙さでした。多くの企業が持てる力を発揮出来ないまま稚拙な戦略のために低収益に甘んじていました。それらを目の当たりにして、生き残れる技術戦略の提供の必要を痛切に感じたのです。
一時は、日本企業は世界のハイテク分野を席巻しました。しかし、現在はビジネス的にも技術的にも低迷しています。ただ、当時の日本企業の戦略に対する考え方を考慮すると、正直この状況は予想できたものでした。
これらの状況を打開したいという思いがこの技術戦略策定支援のベースとなっております。
当社の技術戦略の策定支援サービスについてお問合せ頂くのは無料です。戦略の考え方をお聞きいただくだけでも御社にとって有効なものになると思います。
ぜひ、お話だけでも聞いて御社のビジネス戦略・技術戦略の改善にお役立てください。
御社からのお問合せをお待ち申し上げます。
顧客企業の環境が変わる中で、部材(素材・原料)メーカーとしての新しいビジネス戦略と技術戦略の策定をご支援。
新しいビジネスモデルに対応するための実行支援も実施。